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ヨセフの子の 一人のレビは、結婚して 妻との間に 息子が生まれたが 男の子は、ゆくゆく反乱分子になりうるので 殺さなければならないとされていた。 そこで息子を、泣く泣く川際の芦の茂みに放置した。 そこに、パロの娘の王女が通りかかり この男の子を拾い上げ、自分の息子にし モーセと名付けた。 その後、“カナンに戻れ” という神の言葉と エジプトでの過酷な労働に耐えかねたイスラエル人は、このモーセに率いられ 長い年月を掛け、再び 約束の地カナンへ戻る。 ちなみに、旧約聖書の 創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の五巻は、このモーセが記したものと言われ モーセ五書と呼ぶようだ。 関係ないが、モーセ五書の続きに 実は更に五書ある... という噂もあるが それはどうやら魔術書らしい。 カナンへ戻るまで、海を割ったりして 海と海の間を歩くような奇跡とか たくさんのドラマがあるけど その辺は、また長くなるから割愛する。 こうして紆余曲折の末、イスラエル人たちが 戻ったカナンの地で、盛んに信仰されていたのが “王” の意味を持つバアル。カナン神話の神だ。
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