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再会
知り合いから釣り用のライトを借りていたから夜は、ベランダから照らす。
猫の目はライトで光るから分かる。
何回も野良猫ちゃんと間違えた。
いったい何回、階段を往復したのだろう。
そして………。
「居た!絶対うちの子!」
と確信し、部屋を出て走って階段を掛け降りた。
無我夢中に。
白い猫だったから目立ったのだ。
木に登った所を発見!
驚いた愛猫は茂みに隠れてしまった。
ここで逃がしたら最後!
私は名前を呼びながら指を差し出し、私の匂いを嗅がせ安心させる様に時間をかけて愛猫に話かける。
「ママだよ。
もう、大丈夫だから。怖かったよね」
15分後。
隙を見て、愛猫を捕まえ抱き締めた。
落ち葉だらけになった愛猫を胸に抱き、私は泣いた。
泣きながら部屋へ連れて帰った。
玄関から部屋の中は、落ち葉で汚れたけれど、そんな事はどうでも良かった。
「怪我してない?大丈夫?
ごめんね……。怖かったよね……。良かった!無事で良かった」
愛猫は、ご飯をいっぱい食べて、いっぱい寝た。
それから、ベランダへ出る時は気を付ける様にした!
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