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変色
2回目の引っ越し。
実家の離れで、古い自宅だから仕方無い。
でも1階だし外は良く見えるね。
網戸越しに外を眺めてる愛猫の後ろ姿も、また哀愁がある。
滅多に怒らない愛猫なのに、私の母親にシャーッと網戸越しに威嚇した。
「珍しいね。お前が怒るなんて!
あの人の事が嫌いなのね」
母親は
「怖いわ」
と私の愛猫に近付かなくなった。
「実は、私も好きじゃないの」
と愛猫に囁いた(笑
そんなある日の事。
私は昼寝から起きた。
日向に置いてある猫ベットで愛猫もウトウト……。
「どうしたの?!その顔!!」
愛猫の真っ白な顔が黒くなっていた!
ミステリー!!
父親に
「〇〇〇が黒くなっちゃった!」
と言った。
すると父親が
「さっき、屋根裏に入ったからだろ」
と目撃情報をくれた。
「嫌ー!!
本当は、真っ白なのに!お風呂入るよ!」
愛猫は喚いたけれど、お風呂場に拉致され綺麗に洗われた。
そして、真っ白な白猫ちゃんに戻ったのでした。
めでたし
めでたし
その後、5回目の引っ越し。
この時、愛猫は18歳。
のんびりと老後を過ごし、美味しいサーモンの缶詰めを最期に沢山食べて
老衰で今年の4月に永眠しました。
名前は『エデン』
聖書の『エデンの園』から名前をつけた。
私の中の『エデンの園』は真っ白なイメージだったから。
私は、初めて愛猫の最期を看取りました。
今まで何匹か猫を飼っていたけれど、最期を看取ったのは『エデン』が初めてでした。
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