マシンワークスファンタジー 専門用語などの備忘録#3〜#5

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マシンワークスファンタジー 専門用語などの備忘録#3〜#5

  第三話から第五話までがセットのお話だった関係で、忘れない内にメモっときたいと思います。 【西方聖伝教会】  ユアン達が普段住んでいる特別学区より、遥か西の彼方に存在するこの世界最大の独立宗教法人。何処の国にも所属することなく各地域に支部を設け、布教や慈善活動を積極的に行っている。  一部洗礼を受けた者の中には、奇跡の力と称する、魔法のような不思議な力を有する者もいる。 【粛清騎士団】  西方聖伝教会の本部に所属しているエリート部隊。教皇直属のエリート部隊であるが、表向きには公表されていない。   普段は伝道師達の護衛や伝道のサポートを主な仕事としているが、勅命が下ると……信者達を苦しめるモンスター退治から、教会の名を名乗る不届き者の成敗まで、自らの命を投げうってでも任務を遂行する戦闘集団である。 【エンキ】  主に森の中や廃墟、遺跡等に住み着いている猿のようなモンスター。一般的な猿よりひと回り程大きく尻尾はない。  人間達のような衣服や鉄器を扱い、集団で村や畑を襲って食糧や女子供などを奪う困った連中で、一般的なファンタジーもので出てくるゴブリンのような連中。  また、一部の人間達にとって人体実験に使われる事もあるとか無いとかで、稀に頭脳が明晰で、人間の言葉を理解し扱う者もいるとか。 【猿人】  繭玉を使い進化したエンキ。これにより、知能が僅かに進化し人の言葉を理解出来るようにはなるが、お猿さん本来の俊敏性等の持ち味が失われてしまう為注意が必要。猿人間。 【繭玉】  魔法使いが、自分の支配下に置くモンスター等を強制的に進化させる為に使用する魔法の生糸。体内に取り込む形で作用するタイプで、口から摂取する事により動作が開始。体内から生糸を放出し、体全体を包む。一定の時間の後、進化が終了する流れ。  ただ、生糸単体で摂取する事が難しい為、飴などに練り込む事により摂取を容易にしている魔法使いもいるとかいないとか。 【シャングリラヤード】  特別学区から南西に行くと大きな河川があり、その川を下流に下って行くと見えてくる小さな集落。バラックや廃棄された鉄片などを再利用して作られた街並みは、何処か昭和中期の日本に似た雰囲気を持っている。   【パラダイス商工会】  シャングリラヤードにある小さな小さな総合商社。  主に、マシンワークスの連中に卸す機械部品の受注から独自の販売ルートを活用した委託・販売活動まで手広く行っている。また、一部の機械部品を改造して販売する事も行っているので、意外と需要は多い。 【エーテルドライバー】  黒ずくめの男によって具現化された構築物。機械ではなく魔法でもない、第三のエネルギー原動機機構及びその周辺回路の総称。簡単に言うと……機械の構築物を魔力を使って動かし、動力としての馬力を捻り出す。空気とエーテルを原料とする燃料を、シリンダーに吸入させ混ぜ合わせて爆発させる。そして、排出された魔法エネルギーを利用して専用のタービンを回す。排出することによりエンジン内の圧力が上がり、吸入する空気をより多く取り入れ、より大きな力として使う。ある意味ハイブリッドでターボチャージャー的な動力機構の事らしい。  工業技術及び魔法技術の関連資料にも記載がない事を察すると……黒ずくめの男の持つ、テクノロジーと魔法の知識を掛け合わせた秀逸な産物のようだ。 【ゴブリンアーマー】  エーテルドライバーの技術を活かして作ったTAもどき。モンスター等の死肉や創作物の廃材を利用し、人型に再構築した木偶人形のようなもの。一般的なTAとは違いコクピットは無く、操縦者の脳髄及び神経群をゴブリンアーマー本体に直付するタイプの為、見た目はかなりエグいしグロい。  こうする事により、認知→思考→判断→操縦→行動 と言ったプロセスを、認知→思考→判断→行動 と、一工程省略出来る。 【板切れ】  魔法使い達が通話の魔法を使う時に使用する触媒。パッと見、スマホにも似たフォルムだが、大きさはテレホンカードよりちょっと大きいくらいで、使用すると小さな魔法陣が投影され、残り度数が表示される。  エーテルが滞留し、お互いの魔法使いが魔法を使える環境下にいる等の諸条件はあるものの……電話のような不快なノイズが発生せず、使用する魔力に比べ、圧倒的にコストパフォーマンスが良い為魔法使い達には重宝される。  板切れには様々なイラストや写真が描かれている為、魔法使い達の中には板切れを専門に集めるコレクターがいるとかいないとか。 【木の城】  黒ずくめの男により構築された木で出来た城。一本の樹木で出来ているのでは無く、複数の樹木を編み挙げるように構築されているのが特徴。エーテルドライバーの動力を利用し、結界を構築したり、木を成長させ要塞を巨大化させる事も出来る。あと、一応走る事が出来るが足は遅い(時速5キロ前後)。 【錬成銀】  天然の鉱物である銀に、特殊な魔法を用いて加工した貴重な金属。これにより、本来卑金属と呼ばれる鉄製品等との合金加工が容易となり、更に魔法を付加する事も可能になった。それにより、掲げるだけで魔法の効果を得られたり、魔法の結界の影響を無視する事が可能になるが、まだまだ謎な部分は多い。  現存する文献にも記載が中々見つからず存在自体があやふやな為、錬成銀の存在自体否定的な魔法使いもいる。 【人間について】  今回新たに登場した種族の人達について記載。  グランドサーバー……一般的なファンタジーものに出てくるノームのような人々。アーバンフット同様体は小さいが、大きな鼻を持っているのがこの種族の特徴。信心深く自己犠牲の精神を持つ人が多い為、宗教関係に携わる人が多い。  デ・パソル……浅黒い肌と長い耳が特徴の海洋民族。漁業や航海術に長け、比較的暖かい南方に集落を構え暮らしている。一般的なファンタジーものに出てくるダークエルフっぽい容姿だが、この作品では、黒い白いの概念が存在しない為、それ程ニトラの連中とは仲が悪くない。遠い親戚のような間柄。  鬼子……「おにご」と呼びばれる人々。俗に言う、ハーフやミックスと呼ばれるあいの子のような存在で、一部地域では厄介者として軽んじられる存在だとか。両親が所属する種族の影響を受ける為、一人一人の持つ能力が全く異なる。    また忘れそうになったら書きたいと思います。 (備忘録#3〜#5・完)
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