第七話 アクトポーン強奪作戦 ( 2 )

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第七話 アクトポーン強奪作戦 ( 2 )

  月が見事に映える夜――特別学区内にあるマシンワークスの工房では、黒ベルが誰もいない事をいい事に、施設内にあるありとあらゆる物を、あっちこっちひっくり返して探し物をしていた。  ユアンの持つ錬成銀で出来た短剣を求め、わざわざ人のいない時間帯にやって来た黒ベル。と言うか……この広い特別学区、あっちこっちユアン達が居そうな場所を探している内に日がとっぷりと暮れてしまい、マシンワークスの工房に着いた頃には、誰もいなかった……と言うのが本音のようだった。 「やっぱり、ココには無いか」  怒りを顕に、黒ベルは近くにあったバケツを思い切り蹴飛ばした。ポコーンと空虚な音が寂しく放たれる。 「……どいつもこいつも、アタシを馬鹿にしてぇ! 絶対、手に入れてぇやるんだからぁ!!」  怒る黒ベルの声は、工房に虚しく響いた。  一方その頃、緩衝地帯にある麦の穂の国のキャンプでは……兵士達が慌ただしく駆け回っていた。  それもその筈、ここに居る第三偵察部隊の全員分の食糧庫が、何者かによって荒らされていたのだった。 「熊にでも荒らされたのか? それとも……」  荒らされた残骸をジッと見つめるアグネリアンは、妙な違和感を覚えていた。  外箱が綺麗に開けられている上、足跡らしきものが何一つ残っていない。熊などの野生動物が犯人であるならば、こんなに綺麗に箱を開ける事など出来る訳がないし足跡だって残っている筈。その上、完全密封されたレーションや缶詰が集中的になくなっているのも合点がいかない。他にも強めに匂いが出やすい高級品のチーズ等の乾き物や、嗜好品のワインなどのカロンの私物もあるにも関わらず、それらには全く手を付けられた形跡が無い……まるで決め打ちして狙って来たような手際の良さが返って不気味さを醸し出す。   だがカロンもカロンで、大変な事が起こっているようで……。 「無い……無い、何故無いんだー!!」  自身の特別仕様のテントに中で、取り巻きの女達をはべらせご機嫌になったその時、ようやくアクトポーンのマニュアルが無くなった事に気付いた様子。このままでは、肝心要のアクトポーンが動かせない。  しかも、このマニュアルを誰にも見せずに独り占めしていたのが仇になったようで……現段階では、自分以外誰もアクトポーンの動かし方が分からない。本国にも内緒でやってる新型テスト故に、よもやヨソの国にバレでもすれば、グリーンガーデンの不可侵協定の平和協定違反で、荘園諸国の連中の批判に晒されてしまう。それどころか、下手したら軍事情報の漏えいとか国家反逆罪とか罪状も付けられて、白日の下で銃殺って線もあり得る。やっぱり……格好良いからと言って、親のコネをフル活用して、TAのテストパイロットになんてならなきゃ良かったと、今更ながら後悔するカロンなのであった。 「ねえ、どうかしたの?」  取り巻きの女達が心配してカロンに声を掛けたのにも関わらず、カロンは……うるせぇ! 目障りだ、出て行け!! と、完全に八つ当たり。それを受け女達は、何よ、もう! と、そそくさとテントを出て行った。 「クソ……ついてねぇ」  顔面蒼白のカロン。膝からガックリと崩れ落ちる。 「どいつもこいつも……何でこんなに使えねぇんだよ! これじゃあ、いつもみてぇに、揉み消す事なんか出来ねぇじゃねぇかよぉ!!」  地面を叩き悔しがるカロン。負け犬のように暫くキャンキャンと吠えた後、一つの考えが頭をよぎった。 「そうだ……コレは俺のせいじゃねぇ!……アグネリアンの野郎が、俺様の言う事を聞かねぇから――」  カロンが自分に都合の良い言い訳を展開し始めた所に……アグネリアンが、失礼しますと声を掛けテントに入ってくる。 「中尉のお気に入り達が、出て行ったようですが……どうかなさいましたか?」  アグネリアンが怪訝そうに顔色をうかがうと、それを察してか、カロンは気まずそうに顔を反らす。あからさまに何かを隠している様子だった。  それを見てアグネリアンは、まさか、新型のマニュアルを失くしたって事は無いですよね? と、わざとらしくカマを掛けてみた。すると……観念したように、実は……と経緯を語り始めた。  所々人のせいにしている事を除けば、概ねマニュアルを失くした事を認めているカロン。普段あんなに偉そうに振る舞っている上級市民でも、反省する事があるんだなと感心するアグネリアン。だが、安心もしていられない。  現時点で操縦が出来るのはカロンのみだが、マニュアルが流出してしまっている以上、TAが操縦出来る人間全てが対象になる。ましてや、操縦技術が卓越した人間の手にでも渡ってしまったら、この件は俺一人ではもう手に負えない。だが、犯人を探すにしても、一体どこから手を付ければいいのやら……と、アグネリアンは最悪のケースを含めて考えを巡らせた。  うーむ……と、暫く思慮に暮れていると、何処からともなくラベンダーのような香りが漂ってくる。薄っすらと清涼感が漂う野の花の香りがした後、恐ろしい程強烈な睡魔が直接脳に訴えかけてくる……次第に遠のく意識の中で、アグネリアンは咄嗟に鼻と口を覆った。  目の前では、カロンがウーンと睡魔に負け突っ伏して夢の中へついた。 「何だ、この匂いは?」  アグネリアンは堪らず外に出た。すると……外では、眠りに着く兵士達があちこちに転がっていた。 「……どういう事だ? コレは」  TAを格納している場所に向かうアグネリアン。気のせいか……野の花の香りが強くなっている気がする。呼吸が辛い、このままだと意識が持っていかれる……そんな孤独な戦いを続ける中、アクトポーンの近くで祈るように立つ少女・イーデルアイギスを見つけた。 「ま……まさか」  アグネリアンは腰に備えていたナイフをそっと抜き、イーデルアイギスにゆっくりと近づいてゆく。それに気づいてか、イーデルアイギスの方も、祈るのを止めてアグネリアンから距離を取る。 「人を拐かす悪しき魔女め! 成敗してくれる!!」  侮蔑するように魔女と言われ、イーデルアイギスはムッとする。魔法も使えんコモンのクセに……と持ち前のエリート心に火が付いた。 「飼い犬以下の人殺しの分際で、どの口で正義を語るか!!」  ……と、見栄を切ったは良いものの……ここ迄歩いてきた事による肉体的な疲労と、魔法を使う事による精神的な疲労とが相まったせいで足が動かない。 「……何で、こんな時に一番会いたくないタイプに出会うかなぁ」  ボソッと呟くイーデルアイギス。肩でゼエゼエと息をする少女を見て、コレをチャンスと見たアグネリアン。 「ならば、その飼い犬の牙とやらでも味わうがいい!!」  イーデルアイギスに飛び掛かるアグネリアン。殺気立った軍人の目を直に見て、イーデルアイギスは殺される恐怖で目を開けていられない。駄目だ! 殺られる!! 身体が強張り、身を構えたその時――重厚で力強いガスタービンエンジンの音が、闇夜にドンと放たれる。 「な、何だ!?」  不意を付かれ、思わず飛び退いたアグネリアン。イーデルアイギスの後ろで跪き沈黙を続けていたTA・アクトポーンが、軋みを上げてゆっくりと立ちあがる。闇夜に光る目、けたたましく叫ぶエンジン音が、何とも言えない威圧感をアグネリアンに与える。 「ば……バカな、カロン以外の人間が動かせる訳が――」  アグネリアンはハッとした。まさか……アクトポーンのマニュアルを手に入れたと言うのか? だが、腐っても軍用のTA。おいそれと簡単に扱えるモノではない筈……と、考えを巡らせていると、アクトポーンの肩に付いている機銃の銃口がアグネリアンに向けられる。 「クッ……そういう事か。ならば――」  アグネリアンは踵を返し、近くに駐機しているベイルポーンに走り去って行った。 「おい、大丈夫か?」  アクトポーンの胸部がハッチバックのドアように開き操縦席が顕になる。中からユアンが、上半身を投げ出すようにイーデルアイギスに手を伸ばした。 「待たせて済まない。さあ、帰ろう!」  危機を脱し安心したせいか、振り返るなりイーデルアイギスは、ポロポロと涙を流し声を上げた。幼子の様に泣くその姿には、誇り高きニトラの面影は何処にもない。 「泣いてる場合じゃ無いだろ! 早くこっちへ来いよ!!」 「だって……だって、私、殺されそうになったんですのよ。今迄こんな……人に恨まれる様な事なんて――」  へたり込んだイーデルアイギスは、テコでも動こうとはしなかった。どうやら……自身に殺意をもった人間と初めて対峙したのが余程のショックなようだった。 「……仕方がないなぁ」  ユアンはコクピットから降りてきてイーデルアイギスの手を引くが、意地でも立とうとはしない。この態度にイラッとしたユアンは、イーデルアイギスの腰に手を回し、肩に担ぐような感じで抱き抱えた。 「えっ!? ちょっと――」  重い荷物でも抱える様な抱えられ方をされ、慌てるイーデルアイギス。生まれてこの方、男の人にこんな扱いを受けたことが無い……て言うか、これじゃ完全に荷物じゃありませんこと!? と、雑に扱われている事に憤慨する。 「悪いが、俺もこんな所で死にたくないんでね。ちょっと手荒だが、我慢してくれよな」  ユアンはイーデルアイギスを抱えたままコクピットに乗り込んだ。途中、ギャーギャーとイーデルアイギスの悲鳴とささやかな抵抗に晒されはしたものの、アクトポーンのハッチは無事に閉まった。  中では……ユアンがシートベルトを締めながら動作確認。イーデルアイギスは恐る恐るユアンの座る席の背もたれにしがみつく形でへばりつく。  馴染みのない機械群に囲まれてか、何処か落ち着かない。しかも、只でさえ狭いコクピットの中を無理して二人入っている状態な為、コモンより高身長なニトラアインのイーデルアイギスにとってはちょっと辛い姿勢ではある。 「う……狭い」 「元々、一人乗り用に出来てるんだ。学区までは我慢してくれ」 「じょ、冗談じゃない! 何で、私がお家に備えつけているつっかえ棒みたいな事をしなくてはいけないのかしら!!」 「――それじゃ、歩いて帰るか?」  イーデルアイギスは、そっと沈黙を始めた。泣きそうな顔をしながらフルフルと椅子を掴む手が震えるのを見る限り、どうやら歩いて帰る気は無いらしい。 「……良い子だ」  ユアンはシフトレバーを操作し、アクセルを力強く踏み込んだ。アクトポーンがタービンの駆動音を響かせ、ゆっくりと立ち上がろうとしたその瞬間――足元に、ダンダンと数発着弾。それを見たイーデルアイギスは、ユアンの耳元でキャーキャーと慌てふためく。 「クソッ……思ったより早いな」  ユアンが発砲があった方に機体を向けると……一機のベイルポーンが、大盾とピストルを構えこちらに向かってくる。ドスンドスンと地響きを奏で走ってくる姿は中々の威圧感。中では、アグネリアンが操縦桿を握る。 「軍を舐めるなよ! 貴様!!」  鬼気迫るアグネリアン。力強くアクセルを踏み込むと、ベイルポーンも呼応する様に歩みを進める。  一方のユアン達の乗るアクトポーンは、土煙を上げ一目散に逃げていく。ユアンの後に格納されているイーデルアイギスは、椅子をバンバンと叩き不満を顕にする。 「ちょっと、何故お逃げになるの? 正々堂々戦えば――」 「恐らく……相手は、その辺で屯するチンピラとはレベルが違う。扱いに慣れていない機体で、勝てるかどうかのケンカをココでやるにはリスクがあり過ぎる」 「さっきの銃撃だって、カスリもしなかったじゃありませんこと?」 「あれは、威嚇だ。ワザとだよ!」  ユアンの発言に、イーデルアイギスはゾッとした。言われてみると……相手は武器の扱いと人の殺し方に長けた軍人。走りながらだとはいえ、動かない相手に銃撃を簡単に外すとは考え難い。 「それに、この緩衝地帯を越えれば、特別学区の自治領に入る。そこまで行けば……俺達の勝ちだ!」  アクトポーンは、足を上げ走っていくというよりは、地面を滑るような感じで国境を目指し滑走していく。  籠一杯にチーズやワインボトルを詰め込んだ手癖の悪いちびっ子と猫ちゃんは、緩衝地帯を抜けてすぐの荒野をテクテクと歩いていた。 「フフフ……今度は、高そうなヤツを中心に持って来たもんねー」  ホクホク顔で帰路につくミオナ。 「けど……大丈夫なのかねえ? あの二人は。なーんか、揉めてたみたいだけど」  ニケはニャーニャー言ってるが、相変わらず何言っているのかよく分からない。  「ま、今夜はご馳走だから良いか」  弾むように歩くミオナの横を、アクトポーンが弾き飛ばされるように飛んで来た。ドーンと舞い上がる砂煙に巻き込まれ、ミオナとニケはケホンケホンと咳き込んだ。 「もう! 何なのさー!!」  ミオナは怒りをアクトポーンにぶつけるように叫ぶ。が、その刹那――ベイルポーンが重い躯体を揺らし、ドスンドスンと追っかけてくるように駆けつけてくる。 「げ……マジかよ!」  ミオナとニケは、慌ててアクトポーンから逃げるように一目散に走り出す。  あわわ……と悪路を懸命に走っていると、こんもりと盛り上がった岩場を発見。チャーンスと言わんばかりに岩影に飛び込み、ココでようやくほっと一安心した。  一方のユアンとイーデルアイギスは、追ってきたアグネリアンの駆るベイルポーンと丁々発止の戦いを繰り広げていた。  最初は覚束無かったアクトポーンの操縦も、次第に慣れてきた様子で、ユアンお得意のヒットアンドアウェイ戦法を駆使して戦うが……軽量級故の悲しさか、イマイチ決定打に欠ける。一方のベイルポーンも、重武装が故に、軽快に走り回るアクトポーンを捕まえきれずにいた。何とか追い詰めてはいるものの……クリーンヒットを与えれず、不毛な持久戦に突入していた。 「ちょっと! まだ終わりませんの!?……いい加減、この態勢が辛くなってきたんですけど!!」 「まだだ、もうちょっと待って!」  致命傷となるダメージは今の所無いが、燃料と残弾が心許ない。……相手が軍人という事も考慮して、ある程度の事は覚悟をしていたが、正直このままではいつか捕まる。何か、現状を打破する方法は無いか?……ユアンは必死に考えを巡らせる。 「一瞬でいい。何か……奴の隙を作る事ができたら――」  焦るユアンを追い詰めるが如く、アグネリアンの乗るベイルポーンはジリジリと距離を詰めてゆく。 「正直、ここ迄扱えるとは驚いたよ。だが、コレで終わりだ!」  ベイルポーンが白兵戦用のサーベルを抜刀し、アクトポーンに襲い掛かろうとしたその瞬間――。  ヒュ――――――――………ボン!!  ベイルポーンの背後で、赤い信号弾が夜空に花開く。その大輪の花は、ゆっくりと、ゆっくりと夜空に舞うように漂う。 「バ……バカな! 撤退だと!?」  一瞬の出来事に、ベイルポーンは歩みを止めた。信号を見たアグネリアンの動揺が、機械越しから鮮やかに伝わってくる。 「まさか……このスキにキャンプを襲撃されたとでも言うのか? それとも――」  アグネリアンは様々な考察を巡らせる。 コレは、俺を誘い出してキャンプを襲撃する為の罠だったのか? と、言う事は、最初から新型のテストの事が全部筒抜けだったのか? それにしても、何故こんなタイミングで撤退の信号が出るんだ? もしこの信号が本物なら、撤退しないと軍法会議ものだ。どっちにしろ、一度撤退しない事には現状の把握が出来ない……そう結論を出したアグネリアンは、臍を噛みながら撤退を決意する。 「この借りは……必ず返してもらうぞ」  ベイルポーンは、ジリジリと後退し、そのまま踵を返して走り去っていった。 「フウ……助かった――」  ベイルポーンの後退を確認し、不満を漏らすイーデルアイギスを差し置いて、ユアンはようやくホッと安堵した。  国境付近でのアクトポーン強奪作戦は、大した怪我人を出すこともなく無事に終了した。  狭い所で長い時間収納されていたイーデルアイギスも、このあと特別学区の連中により無事救出されたが、中々の憔悴っぷりで最後はグッタリとしていた。  初めて出会った人達に、あっちこっちに振り回されたうえ、見知らぬ軍人さんに殺されそうになったり、挙げ句の果てには、狭いコクピットの中で長い時間閉じ込められたりと……なかなか濃密な一日であった事は間違いなかった。  このあと無事工房に戻ったイーデルアイギスは、ユアンに不満を爆発させたのは言うまでも無かった。   この後ミオナとニケも、ホクホク顔で無事に帰還。途中、ミオナがお腹が減って何か食べようとしたらしいが、その時一緒にガメてきた筒状の何かが、ニケとのおやつの取り合いの時に突然爆発。上空にキレイな光の玉が飛んでいって……と、あの謎の信号弾の正体は、どうやらミオナとニケが原因だったようだ。怪我の功名とはよく言ったものだ。  そのおかげで、あらぬ所で被害が出たようで……自軍のキャンプに帰還したアグネリアン。常備していた食糧が底をつき、撤退を余儀なくする羽目になった麦の穂の国の第三偵察部隊の中にいた。  撤収準備が進む最中、アグネリアンは上官から聞かされたまさかの展開に驚愕していた。 「……アクトポーンを追うなって事ですか?」 「新型の性能テストがメインだったからな。元々、終了後除却する予定だったから丁度良かったよ」 「でも、このままでは――」 「お前さんも、グリーンガーデンの不可侵協定を忘れた訳ではあるまいよ?」  アグネリアンはグッと堪えるしかなかった。  新型を奪われ取り返せなかった自身の不甲斐なさもさる事ながら、軍上層部のこの消極的な態度に、苛立ちを少なからず感じていた。  そもそも……これから起こりうる戦争に備えて、様々な形態の兵器を備えておこうという事で始まった新整備計画だったが、このままでは、完全に一部研究者の他愛ないお遊びに過ぎなくなってしまう。だったら何で、貴重な国庫を持ち出してまで新型の開発をしようとしたんだと、上層部の人間の二枚舌的な態度に危機感を感じずにはいられないのであった。 「つまらん正義感は出すなよ。こんな事で死ぬには、あまりにもバカバカし過ぎるからな」 「……分かってます。少佐」  まあ、お叱りを受けるのは俺ではなく、当の本人のカロンだから別に良いか……今回はそう思う事にしたアグネリアンだった。 (第七話・完)
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