127人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
ここはどこだろうか・・・・暗くて見えない。足元も沈み込んで不安定だ。周囲で人の気配がする。
「おい、誰か明かりを!」
魔法が解き放たれて天井に光珠が浮かび上がる。太陽のごとく一帯に明かりが降り注ぐ。
「なんだここは?」
洞窟内のようだけど・・・流砂のような中にいるらしく下半身が埋まってなかなか前に進み辛い。
「全員無事か?」
委員長の呼びかけに応えていく。どうやら皆ちゃんといるようだ。
「これは一体・・・・んっ?何か光ってないか」
この砂一粒一粒が僅かに光を帯びている。これはもしかして・・・。
「これって白光石じゃないの?」
白光石はダイヤのように光る魔法反射・耐性を持った石で装具の表面等に加工されて使用されている。取引価格も格段に高い。
「これが全部そうなのか?」
この一面腰に浸かっている部分全てがそうなら全員大金持ちだ。
「いえーい」
「うおぉぉぉぉ」
「やったぁ」
「お母さん」
皆思い思いに喜んでいる。思えばここがピーク、幸せの絶頂はここから一気に下っていく。
最初のコメントを投稿しよう!