夢幻泡影

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  「えっ。私の番なの?覚えてないって・・・・わかったよもう!」  コバヤシさんが出て行く。  「委員長・・・行こう!」  「おい・・くっつくなって」  「いいじゃん!減るもんじゃないでしょ!」  「いや・・・何か減るかもしれないし・・・」  「何それ最低ー・・・・」  ミカと委員長も出て行く。  「私なんの役にも立てなかったから・・・ああもうなんだかなー」  ツカサさんが出て行く。  「俺の泳ぎは異世界級ってことだな」  シンゴも出て行った。  「何か俺の扱いって・・・いや、みんなの役に立てたのはよかったけど・・もっとこう余韻があるような熱いシーンがなぁ・・・」  「私が悪かったんだって。なんでも言うこと聞いてあげるから許してよ!」    「ええっ!本当?じゃ・・・じゃあ・・・ごにょごにょ・・・」  コウスケとクロダさんが出て行く。  「ああっ。もう!ちゃんとみんなに言っとけばよかった。怖いから言えなかったんだ・・・あんなオバケまでいるなんて・・・・」  「・・・・ごめん・・僕もちゃんと気づいてあげられたらよかったんだけど・・・」  しんみりとヒイラギさんとユウヤが出て行く。  「あたしら結構いい線いってたよね!最後はケチョンケチョンにやられちゃったけど・・・・」  「ああっ・・・守ってやれなかったけど・・・・すまん」  「気にすんなっ!クレープおごってよ・・・・」  ヒロキとカレンが出て行く。  「私・・・・ミナミさんを2度も殺しちゃった・・・・」  「気にしなくてもいいよ。本当は最初に死んでいたんだ。もう一度戦えるチャンスをくれて感謝してるよ。最後の立会いで見えた気がする・・・。アレが祖父の言っていた夢想の剣の極致だったんだな・・・・」  ユキがミナミさんを見送った。  みんな・・・待ってくれ・・・。  
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