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無我夢中だった。いったい何処をどのように進んで通り抜けてきたのかは覚えていないが外は暗くなり星が出ていた。冷えた空気が肺の中を満たしていることに気づいて安堵する。震える手で体中を確認するも大した傷はなかった。
「ユキ・・・・トウジ・・・・みんな・・・・・・本当に死んでしまったのか?」
視界が歪んでくる。こんなはずではなかった。いつもの通りに協力してゴリ押しすればなんでもないと思っていたのだ。なぜこうなったんだ。こんな急におかしすぎるだろ・・・・。
記憶は昼に遡る。
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