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A組へと移動し、体操服に着替えると、ぞろぞろとみんな体育館へ向かうのだった。
身体測定というものの、どうやらどちらかと言えば健康診断と言った方がいいようだ。
実際に目的地である体育館にはいろんな仕切りがあるが、様々な機器があったりとなかなか本格的である。
「なんか、思ってた身体測定と違うんだが…」
「俺も同じこと思ってた。身長体重視力とか測って、それで終了だと思ってたわ。」
どうやら、他の生徒も同じく困惑してるようだった。
「それでは身体測定やっていくぞ。名前呼ばれたらそこに行って検査を受けること。受け終わったら、どこに行くように言われるから順番通りに回れよ。」
そう言うのは、見るからに体育教師だとわかるガタイのいい野瀬先生だった。
(これは絶対にアダ名がゴリになるな)
そう思いながら自分の番が回ってくるのを待っていた。
「今日何時くらいに終わるんだろうか。勉強しないと明日やばいんだが。」
「また勉強の話かよ。そんなの適当にやっておけばいいんだし。」
「そうはいかないでしょ。もしかして、このテストは生徒の自主性を試すためかもしれないし」
「そう思うのは勝手だけど、俺は断固として勉強しない。するだけ無駄。それより…」
「翔鳥!3番ブースへ行け!」
会話の途中で呼ばれてしまった。
「あっ、呼ばれたわ。それよりも、今日のお菓子とジュース頼むな。あとちょっとはゲーム付け合えよミツ」
そう言って言われた3番ブースへ向かう。
検査はなんだかんだ順調に進んでいき、こういうのもやるのかなどと思いながら回っていった。
採血をした俺は次に指定されたところへ向かう。
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