解説

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最後までお読みいただきありがとうございました。 ここからはちょっとした解説になりますので、気になる方はお読みください。 最後のページでとき子が言っている通り、1ページ目に出てきた手を繋いで登校しているカップルは陸上部の二年生の浩二と七瀬です。 この時点ではとき子は七瀬の顔を表彰されていた人だな、と、ぼんやり知っているくらいなのですが、自然と目でそのカップルを追っている、という事になります。 昼休みに七瀬の顔を見て、とき子は七瀬の顔を再認識します。そして、健吾が言っていた七瀬が最近風邪を引いていたという情報、浩二が最近部活を早く上がるという情報に無意識に目をつけます。 実際、浩二は七瀬のお見舞いに行っていた、ということです。 放課後になり、一人教室で残るとき子はグラウンドの陸上部を見つけます。そこで朝見た顔が無いか探すと浩二を見つけます。ここで二人が付き合っていると合点がいき、満足したとき子は帰路につくのです。 とき子がまだ恋愛感情を知らないのは本当ですが完全に興味が無いわけでは無い、しかし本人は興味を持っていることに気づいていない。というのがこの話のもう一つのポイントになります とき子は自分が恋愛に興味が無いのに、勝手に周りの恋愛事情が目につく、と思っていますが本当は自分がまだ理解できない恋愛感情がどういうものか知りたいがために無意識に目で追っている。というのが正しいです。 スレていてクールなようでクールぶっているだけの普通の可愛らしい女子高生。という風に写れば幸いです。 二度目になりますが、解説までお読みいただきありがとうございました。 楽しく書かせていただきましたので読んでくださった方にも同じように思っていただければ幸いです。
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