第1章 親友

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『……こんなとこにいたのかよ』 ため息まじりの諒太が隣に座った。 びっくりして動揺しそうになったけど 必死に冷静を装った……。 『……ちょっと散歩したくなっただけだよ』 なんで来るんだよ……諒太。 諒太が自分の着ていた体操着の上着を、俺の肩にふわっとかけた。 諒太の匂いがして…また心臓がうるさくなる 『い、いいよ。寒くないから』 慌てて上着を諒太に返そうとすると 『いいから着とけよ。おまえすぐ風邪引くし』 『っ……』 ……心臓の音が諒太に聞こえそうで怖かった。 『…………孝人、おまえなんか変じゃない?』 『変……?』 『なんか……イライラしてる?』 『あぁ……してるよ』 『……俺のせい?』 『わかってるなら……っ聞くなよっ』 イライラとモヤモヤの限界で俺は立ち上がって その場を去ろうとした。 けど、諒太はそれを許さなかった。 俺の腕を掴み…… 早歩きで宿舎の中に入った。 そのまま腕を掴まれたまま…… 廊下の奥のリネン室に向かう…… 『りょ…うた、離せよ…っ』 腕を掴んでる手を離そうとしたけど ビクともしない。 リネン室の扉を開けて、俺を中に押し込んで… 諒太は鍵を閉めた。 『諒太……な、なんだよ』 諒太から肩を押されて…… 後ろの簡易ベッドに倒れこんだ。 『っ…』 諒太が俺の上に乗ってくる… なんか…怖くて思わずギュッと目を瞑る 怖い雰囲気とは裏腹… ……諒太が優しく俺の額にキスをした。 『……孝人がなんでイライラしてるのか 俺にはわかるから。……素直になれよ孝人』 そのまま優しくキスをされる… …………嫌なはずなのに 優しいキスに安心してしまう……。 『んっ……ぁ』 涙目で諒太を見つめる…… あぁそうか…なんでか俺にもわかった。 わかってしまった……。 『そんな目で見られたら……ちょっと我慢できないかも』 『……?』 諒太の手が体操着の上服の中に入ってきた。 『ッ冷たっ……んっ』 俺の胸を優しく撫でながら 諒太の唇が耳や首筋に降りてくる 『ッん……ぁッ』 諒太に触れられると声が……漏れてきて。 反応したくないのに…反応してしまう。 諒太が荒々しく 俺の上服をまくった。 『あ……りょ…た、やめ』 諒太が俺の胸に唇をつけて… 胸の突起ををキュッと触った 『あッ…ん…ぁッ…りょ…たやめ 』 声がひっきりなしに漏れて…止まらない。 恥ずかしくて涙が出る…
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