第2章 タイミング

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二日間の学習合宿が終わり… 平凡な学校生活に戻った。 俺と諒太は…とゆうと…… 微妙な距離にいる。 けど…… あの…リネン室の一件以来… とにかく…とても優しい諒太。 また前みたいな関係に戻ったように 話したり一緒につるんでる…… でも前の親友の関係…とはやっぱり違う。 なんてゆうか… 大切にされてるような感じ…とゆうか… 守られてるような… いろいろ……思い出すとドキドキしてしまいそうだから……やめておこう。 諒太と話しながら通学路を歩いていく。 俺は…… 今のまま前みたいな友だち関係でもいい……。 …ような気がしていた。 自分の気持ちがよくわからない。 でも……合宿の時に感じたあの胸がギューッてやつ… やっぱり好き…なのかな。 今の関係が楽しくて…… 自分の気持ちがよくわからなくなっていた。 『諒太ーっ孝人ーっ』 後ろから吉野が走ってやってきた。 『おはようっ』 『おはよ』 『おはよう、吉野……ご飯ついてる』 『え?まじ?』 思わず諒太と二人で吹き出す ホント面白いやつ。 吉野とも最近よく話すようになった。 『……そういや諒太、…あの時の…ほらカラオケの時の男……俺この前見たんだよ』 諒太の顔色が変わる……。 『……そっか…』 『隣のさ…湊高校の制服だった』 『あぁ…そうそうアイツ湊高なんだよ』 『…そうなんだ。とりあえず…この辺でよく見かけるからさ…気をつけとけよ。なんかあったらさ…また連絡しろよ』 『サンキュ、吉野』 俺もなんだか不安になった。 諒太の元カレ…… なんかまた……イライラしてきた。 アイツ……。 …モヤモヤ復活したまま…授業中。 最近勉強がまったく頭に入らない…。 こっちもヤバイな……俺。 昔から勉強は諒太と似たり寄ったり。 諒太にだけは負けられない。 また前みたいなライバル心が芽生えてきた 諒太は俺にとってそうゆう存在じゃなきゃ。 もうすぐ期末あるし 俺がまた密かにライバル心燃やしていた頃……。 諒太はまったく別の事を考えていた。 俺はのちのち…諒太への気持ちの自覚と嫉妬に悩むことになる…。
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