第2章 タイミング

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次の日俺は学校を欠席した………。 一応仮病じゃなくて…本当に熱が出たんだよ? 母さんからは疑われたけど。 『…じゃあ母さん仕事に行ってくるから…1人で留守番できる?』 『………いくつだと思ってるんだよ』 『今日に限って会議だし………心配だわ…。お父さんも遅いし』 『大丈夫だよっ…ほら、いってらっしゃい』 心配そうに母さんは家を出発した。 ………もう16だし。1人の方が気楽だし。 とりあえず頭がぼんやりする………。 昨日の諒太とあの男の後ろ姿がパッと浮かんで また前みたいにモヤモヤしてきた……。 …俺には関係ない………か。 諒太の気持ちがわからなくなってきた。 午前中は見たい漫画や小説を読んだりして過ごし… いつの間にか眠っていた。 お腹が空いて目覚めた。 時計を見ると1時半……… もうこんな時間か。
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