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後ろから……諒太の鼓動が聞こえる
『孝人……俺の事…好き?』
『…………っ』
好き…………だけど恥ずかしくて…声が出ない。
後ろで柔らかく笑う諒太
『……いいや。孝人のタイミングで…。俺、気が長いし』
諒太が起き上がって
いつの間にか脱いでいたらしい制服の上服を着た。
それから……乱れた俺の服を整えてくれる
手つきがとても優しくて……。
優しい横顔にドキッとした。
『諒太は……いつから俺の事…その、恋愛感情で好きなの?』
『……いつからなのか…俺もわかんない。いつの間にか…孝人が可愛いく思えてきてさ』
優しく微笑む諒太。
……なんかすごく恥ずかしいんですけど
『か、可愛いとか言うなよ…』
顔が熱くなってくる
俺の気持ち……ちゃんと言わなきゃ…だな。
諒太が制服のジャケットをふわっと羽織る…
羽織る時にチラッと見えた…アザみたいな跡。
…………え?
思わず立ち上がって諒太の襟をめくった。
『たか…と?……あ』
『……なんだよこれ』
さっきの甘い空気から…一転。
俺の頭の中は一気にピリピリしてきた。
まさか…昨日のあの男に付けられたとか……
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