第2章 タイミング

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後ろから……諒太の鼓動が聞こえる 『孝人……俺の事…好き?』 『…………っ』 好き…………だけど恥ずかしくて…声が出ない。 後ろで柔らかく笑う諒太 『……いいや。孝人のタイミングで…。俺、気が長いし』 諒太が起き上がって いつの間にか脱いでいたらしい制服の上服を着た。 それから……乱れた俺の服を整えてくれる 手つきがとても優しくて……。 優しい横顔にドキッとした。 『諒太は……いつから俺の事…その、恋愛感情で好きなの?』 『……いつからなのか…俺もわかんない。いつの間にか…孝人が可愛いく思えてきてさ』 優しく微笑む諒太。 ……なんかすごく恥ずかしいんですけど 『か、可愛いとか言うなよ…』 顔が熱くなってくる 俺の気持ち……ちゃんと言わなきゃ…だな。 諒太が制服のジャケットをふわっと羽織る… 羽織る時にチラッと見えた…アザみたいな跡。 …………え? 思わず立ち上がって諒太の襟をめくった。 『たか…と?……あ』 『……なんだよこれ』 さっきの甘い空気から…一転。 俺の頭の中は一気にピリピリしてきた。 まさか…昨日のあの男に付けられたとか……
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