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『……噛まれたけど、今回はちゃんと白石と話して、最後は笑顔で別れたから大丈夫だよ』
そのまま俺の額に口付ける…。
『……ちゃんと話せたなら良かった。けど、』
パッと諒太から身体を離すと
諒太を真剣に見つめる。
『次からは……1人で行くなよ。本気で心配した。カラオケボックスでの一件もあったし……諒太になんかあったんじゃないかって』
俺を見ていた諒太が切ないような表情を浮かべて
ベッドから立ち上がって俺を引き寄せるように抱きしめられた……。
首筋に顔を埋めると
『……ごめんな孝人。でも…心配してくれて本当に嬉しい…。』
抱きしめる腕にギュッと力が入った。
『っ痛…』
『……なぁ孝人』
『え?……ぁッ』
諒太が…今度は違う角度で俺の首筋を噛んだ。
『俺の事…好き?』
切羽詰まったような声に胸がギューッとなった。
顔が熱くなって……身体も熱くなってくる。
恥ずかしくて諒太の顔を見れない……
でも今がタイミングだよな……
『……なんか焦ってるな。俺』
諒太が苦笑しながら…ゆっくり身体を離して
俺の頭をポンッと触った。
『……じゃ、帰るから。ゆっくり寝とけよ』
諒太が優しく微笑む。
そのまま諒太は帰っていった。
……言えなかった
好きって言うのってこんなに難しかったかな…
諒太の顔を見ると……恥ずかしいのと
いろんな感情でいっぱいいっぱいになる。
……それにしても…白石は本当に納得したのかな
白石の事を考えると胸がざわざわした。
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