第4章 諒太の過去

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諒太と一線を越えて…… あれから1週間が過ぎた。 俺たちは… 特に変わった様子なく毎日を過ごしている。 諒太の優しさや気遣いは今まで以上に 感じている……けど 俺の中では 諒太にちゃんと気持ちを伝えたし…… ……その…諒太が恋人に……なるのかな、なんて 思っていた。 でもまだ…付き合うとか…話してなくて あの時の…行為はなんだったのかな…とか思って… 若干のモヤモヤが復活……。 諒太はヤりたかっただけ……? ズキッとして… そう思ってしまった自分の頭を振り払う。 俺から話を切り出した方がいいのか… 俺ばかり気持ちが大きいような気がして。 ……くやしくなる 諒太の優しい笑顔を見ると 好きがあふれて…ワガママを言ってしまいそうになる。 俺たちがふたりでいても 誰からも怪しまれることもないし…。 もともとつるんでいた仲だし みんなも違和感がないのかも……。 だけど…それがちょっとだけ寂しかった。 みんなから見たら… 俺たちが恋人同士になるなんて ありえない…だろうな。 友達以上・恋人未満の関係に ずっと……モヤモヤ。 そんな気持ちを隠しつつ 忙しく日々が過ぎ去り 明日からついに期末が始まる……。
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