第4章 諒太の過去

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家に帰って… 母さんにバレないように 急いで部屋にあがった。 何も聞かれたくなかった…。 ジャケットは無事だけど… 中のシャツはビリビリで……… 白石にされた事を思い出すと恐怖で…身体が震える 頭によぎった…白石を振り払い シャツをビニールに入れて鞄に押し込んだ…。 明日…学校で捨てよう…………。 ……でも白石が言っていた事が頭から離れなくて "光さん"の存在…… 諒太の初恋の相手で…忘れられない人 諒太は…… 白石とは1年前に出会ったって 俺には言ってた… それも……嘘……だったんだ。 施設で育った過去も… 俺は何も知らなかった……。 俺への告白は……? 俺を抱いたあの腕は……? 俺を大好き…って言ってくれたのに……。 胸がズキンズキンと痛んで…… その日はあまり眠れなかった。
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