第1章 親友

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次の日。 …気が重い…。 休みたかったけど… 母さんから仮病を見抜かれて休めなかった。 進学校だし…1日休むと遅れてしまうし。 今日は…諒太との待ち合わせ場所には行かずに、一人で登校した。 いつもと変わらない教室に入る。 みんな…変わらない喋り声や笑い声。 自分だけ違う…ような気がした。 『…おはよ』 顔をあげると諒太が静かに俺を見ていた。 諒太が席に座る…。 『おはよ…』 諒太の目を見れなくて…なんだかギクシャクしてしまう。 『…今日、一人で行ったんだね』 『うん…ごめん』 『…もう俺の事嫌いになった?』 『そんなんじゃないよ…そうじゃないんだ』 『…うん』 言わなきゃ…。 俺は前みたいな関係に戻りたい。 『…ごめん諒太、昼休みにちゃんと話すよ』 『うん…わかった』
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