第9章 諒太の父

5/5
前へ
/138ページ
次へ
新年のスタートは親族たちへの 挨拶周りから始まり 久しぶりに会った叔父さんや叔母さんの 家族たちもとても元気そう…。 従姉妹のお姉ちゃんが結婚する報告を聞いたり 安達家はお祝いムードに包まれていた。 ………俺もこんな風に家族から祝福されたい 諒太と俺じゃ………やっぱり無理なのかな 外では穏やかに笑顔で過ごしたけど 内心は……諒太の事で頭がいっぱいだった。 俺から別れを切り出す………か。 ………心臓がズキンズキンと音を立てて壊れてしまいそうで……溜まらなかった。 ……俺はただ………諒太と楽しく付き合いたかっただけなのに……普通の高校生としての恋人でいたいだけなのに。 なんでこんな事まで考えないといけないんだろう。 正直……まだ将来なんかわかんないし 諒太の会社なんか知らないし…… 隠すのも嫌だけど。 バレなきゃ………いいじゃん。 いろいろな感情が頭の中を駆け巡る。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

448人が本棚に入れています
本棚に追加