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ガチャリ…と諒太の部屋のドアを開ける。
ベッドの上に横になって…本を読んでいた諒太が驚いて、パッと顔をあげた。
パチっと目が合い…カァっと身体が熱くなる。
諒太が俺を見てふわっと微笑んだ。
『あ……諒太のおばさんと門のとこで会って……それで入れてくれたん』
最後まで言う前に……近づいてきた諒太から
腕を引き寄せられギュッと抱きしめられた。
『孝人……会いたかった』
俺は胸がいっぱいになって……
思わず諒太の背中に腕を回そうとした……けど
キュッと唇を噛み……諒太の肩を押し返した。
諒太の瞳が揺れる…。
『………たか、と?』
『諒太………別れよう』
俺はじんわり…自分の瞳が濡れそうになったけど……必死に抑えた。
諒太が俺の両腕を握り…動揺する。
『な、何言って……別れる………って』
『お、れさ………好きな人できた』
諒太が掴んだ俺の腕を振りほどきながら……俺は続けた。
『その子のことが、諒太よりも大事になったんだ……。やっぱり……男同士で付き合うより、ずっとしっくりくる感じでさ』
言い終わると同時に………
ガシッと俺の手首を諒太が掴んで……
俺をベッドの上に……投げ飛ばした。
『ッ………痛っ』
投げ飛ばされた衝撃で……頭がクラクラする。
ギシッとベッドの上に諒太が乗ってきて
乱暴に唇を奪われる。
俺は必死に諒太の腕を振りほどこうともがいた。
『んんッ……んッ………ッやめ…』
諒太はベッドの隣の壁に掛かってある………制服のネクタイをサッと取り……俺の腕をベッドに拘束した。
………怒っている雰囲気がビリっと俺にも伝わり
恐怖で自然と身体が震えてくる。
『りょ、』
『つまり……俺と付き合いながら、孝人は別に好きな女を作った……ってこと?』
諒太はクスッと笑ったが
……目は怒っていた。
俺の上服を乱暴にまくりあげ……
胸の突起をギュっと握り潰す。
『ぁあッ…りょ、た、やめ…て』
涙ぐんだ瞳を諒太に向ける。
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