第2章 リンジーという女

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第2章 リンジーという女

お母さんは、どうして出て行ったのだろう? 父親のサムも、そしてジュディにも、全く理由が思いつかなかった。 町の保安官や近隣の人達も、協力して捜索にあたってくれた。 でも、全く手掛かりがないまま、時間だけが過ぎて行くばかりであった。 こんな小さな田舎に、嫌気がさしたんじゃないか? そんな噂も聞こえる様になってきた。 そんな筈はない! 愛する家族を捨てるなんて、お母さんがそんな事、するわけがない! その度にジュディは、森を訪れては一人泣いていた。 そんな一年が過ぎた頃、サムが一人の女性を家に連れて来た。
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