第2章 リンジーという女

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「ジュディ、紹介するよ。こちらはリンジーさんだ。お母さんがいなくなってから、捜索の手伝いに色々と相談に乗ってくれていたんだ」 「初めまして、ジュディ。大変だったわね。私も色々とお手伝いさせていただくわ。何でも言ってね」 リンジーはそう言うとジュディに手を差し伸べて、 にこりと笑った。 その時のジュディは、リンジーの事を綺麗で親切な人だ。ただ、そんな風にしか思っていなかった。 それから週に一度、リンジーは隣町から家の家事を手伝いに来てくれるようになった。 父親のサムは、祖父の代から継いだ畑で作物を作っている。そんなに広い土地ではないが、やはり一人で作業をこなすのは大変である。 リンジーが来てくれてから、お父さんも心なしか嬉しそうだなと、ジュディは感じていた。 しかし、ジュディは母親の事を思うと、何だか複雑な気持ちになるのであった。
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