0人が本棚に入れています
本棚に追加
そして月日が経つに連れ、リンジーは頻繁に家に来るようになっていった。
時々、泊まって行く事もあった。
お父さんは、リンジーさんの事が好きなんだ。
じゃあ、お母さんの事は嫌いになったの?
お母さんの事は、もう忘れちゃったの?
ジュディの頭の中は、そんな疑問でいっぱいだった。
そしてとうとうある日の晩、サムの口からその言葉が飛び出した。
「ジュディ。実はお父さん、リンジーさんと一緒になろうと思うんだ。お前にも母親は必要だろう?」
しかしジュディには、素直にうん、とは言えなかった。
「お前の気持ちも分かるよ。お父さんも悩んだんだ。しかし、もう二年も音沙汰なしだぞ。きっと私達の事を忘れてしまったんだ」
「違う!」
ジュディは大声を上げていた。
最初のコメントを投稿しよう!