0人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前は誰に向かって言ってるんだい！ちゃんとお母さんと言いな！」とリンジーはジュディを跳ね飛ばした。
「それにもう、こんな物は必要ないだろう？早く処分して、この部屋も使えるようにしないとね」
そしてリンジーは、また手を動かし始めた。
「そんな…酷い」
「大体お前も甘えん坊なのさ。現実を見るんだね、現実を」
そしてリンジーは、ジュディの靴が汚れているのに気付き「お前、一体何処に行ってたんだい？靴をそんなに汚すんじゃないよ！」と叱り飛ばした。
「ちょっと、スヤキの森に…」とジュディが言った途端、リンジーの顔色が変わった。
「スヤキの森には行くんじゃない！あそこは町の連中も滅多に行かないんだ。いいね。絶対に行くんじゃないよ！」
リンジーの余りの激怒に、ジュディはただ頷くしかなかった。
側にいるのが恐ろしくなったジュディは、慌てて自分の部屋に閉じこもり、布団に包まった。
どうして？
お父さん、早く帰って来て！
最初のコメントを投稿しよう！