白に染まった世界

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いつから寝ていたのだろう。 ふと目が覚めると、見覚えの無い天井が見えた。 ゆっくりと横に顔を向けると、スーツを着た男性とベッドの前で膝をつき俺の手を握っている涙目の女性がいた。 どうやらここは病室のようだ。 よかった……よかった…! 女性はそう呟きながら涙を流し始めた。 男性もどこか安心したような表情を浮かべている。 そして俺はこの二人にこう語りかけた。 「あなた方は、どなたでしょうか……?」
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