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 とことこと歩いてきた直樹が直嗣の横にやってくる。 「わかった。ーーすみません。お客さんを放っておくのは失礼とは思うんですが」  直嗣が申し訳なさそうな顔をする。 「いいですよ。直樹くんの世話の方が大事ですから、いってください。勝手に帰ったりしません」  直人がにこりと微笑むと、直嗣もほっとしたように笑い、直樹と手を繋ぎ洗面所へと向かった。  その二人の微笑ましい背中を見送ると、直人は「さてと」と腕まくりをした。  御馳走になったからには片付けくらいしないと、とテーブルの上にある洗い物を重ねてゆく。 それらをまとめてキッチンへ運びシンクへ置くと、濡れた布巾を持ってダイニングへ戻った。  テーブルを綺麗に拭き終わり後ろを振り返ると、直樹が父親に伴われとてとてと歩いてきているところだった。
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