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 にこにこと上機嫌な直嗣の顔を見ていると、直人もそれで良かったのかなと思えてきて、不思議だった。 こういうのがイケメンパワーというものなのだろうか。  もう一度最後の挨拶をして辻村家を出た直人は、エレベーターで一階まで降り、気後れしつつコンシェルジュのいるエントランスロビーを出た。  外はさっきまでとうって変わってさほど寒く感じなかった。 それが直嗣と直樹にもらったものだとは気づかずに、直人は家路につくのだった。
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