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恋の予感
今日は、いつも服の9割がスカートの私には、久しぶりのパンツスタイル。
そう、だから気をつけてなかった。
ボチャ…
携帯が便器の中へ落ちる嫌な音が聞こえた。
あっ、携帯ズボンの後ろポケットに入れていた!!と気づいた時には既に遅い…。
画面がすでに粉々になってる私の携帯に、水ポチャは致命傷で、汚いなんて考えもせずスグに引き上げたが、電源が入ることはなかった…。
私は、頭が真っ白!
明日、SNSで知り合った知らない男の子と会う事になってたのに!
携帯が無ければ、連絡の取りようもない。
うちにはパソコンもないし…。
同じ作家が好きで、話が盛り上がり、明日のサイン会に一緒に行くことになったのだ。
LINEを教えあったけれど、携帯が無ければ待ち合わせ場所も、お互いの目印も決められない…。
早く待ち合わせ時間と場所を決めておけば良かった…。
後悔してもどーしようもない。
きっと夜にはLINEをくれるだろうから、既読にならないのをみて、どう思うだろう。
最初は心配して、最後はひやかしだったのかと怒るかな…。
私は、めちゃめちゃ会いたかったのに!!
いつも履かないのに、こんな時にズボンを履いた自分を呪う。
ポケットに入れたままで、お手洗いに行った自分を猛烈に叱りたい。
泣きたい!!
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