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「ごめんなさい。知らない。でも、本当にあなたの声は好きだよ」って、正直に謝った。
「そしたら、貰ってよ。」とチケットを差し出すから、
ありがとうって受け取る。
ジーンズにTシャツのままだった彼に、「代わりに、大事な喉は冷やさないでよ」って、自分が巻いていたマフラーをぐるぐるって、巻きつけた。
「じゃあ。また、ライブでね」って、頭を下げてあるきだしたら、
「アンジェの優雅だから。覚えてて」って、少し大きな声で言うから
「私は、優羽だよー」って、振り返って答えた。
「優羽、またね」って私を呼ぶ、好きな声が嬉しかった。
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