1.出会い

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五人が話をしているのに、私の耳は優雅さんのに声だけが特別に良く聞こえるようだ。 優雅さんの声は、話をしていても、やはり素敵だった。この声で愛を囁かれる人が羨ましいなぁって、ぼんやり顔を見ていた。 私は、さーさんに名前を呼ばれていたことに気がつかなかったらしい。 さーさんに肩を叩かれて。 「なぁに?」って答えたら、 「さっきから、呼んでるのになぁ」って、笑われた。 「優羽も、優雅にとられたかなぁ」って言うから、 「優雅さんの声、歌ってなくても聞き入ってしまいました」って答えた。 「優雅さんって。優雅より、優羽の方が年上だよー。」ってさーさん。 みんなが一斉に私を見た。
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