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五人が話をしているのに、私の耳は優雅さんのに声だけが特別に良く聞こえるようだ。
優雅さんの声は、話をしていても、やはり素敵だった。この声で愛を囁かれる人が羨ましいなぁって、ぼんやり顔を見ていた。
私は、さーさんに名前を呼ばれていたことに気がつかなかったらしい。
さーさんに肩を叩かれて。
「なぁに?」って答えたら、
「さっきから、呼んでるのになぁ」って、笑われた。
「優羽も、優雅にとられたかなぁ」って言うから、
「優雅さんの声、歌ってなくても聞き入ってしまいました」って答えた。
「優雅さんって。優雅より、優羽の方が年上だよー。」ってさーさん。
みんなが一斉に私を見た。
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