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ドアの前で立っていると、チラチラと雪が降ってきた。
月明かりに白い雪が照らされながら、ふぁふぁと舞い降りて、綺麗だなぁって思った。
と同時に
あーそんな時期だもんねーって、冬を思って少し憂鬱だった。
「良かったら、また聞きにきて欲しい。」そう言うと、
チケットを差し出す。
えっ。
アマチュアバンドは、お金がかかる。だから、簡単に受け取るわけにはいかないって思って。
「また聞きたいって、思ったから、ちゃんと聞きに来るよ。」って断った。
「うちのバンド名、わかる?」
そう言えば、知らない。
ありがとうってしか言わなかったし、
チケットの半券は良く見もしないで、捨ててしまった。
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