十二番目の志士1

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十二番番目の志士30 翌日城から向かえに来たので籠に乗り登城すると、奥座敷に案内されそこには吉之助と城代家老以下幹部がいたのです、吉之助が高杉新之助殿ですと紹介すると、城代家老、 が裃はどうしたのだと聞くので、吉之助が殿のおいいつけにより裃着用は不要という事になっているのですと言うとと、そのような浪人者に殿も酔狂な事だと言ったのです、 部屋を出て吉之助の部屋に行くと、門閥をかさにきての失礼申し訳なかこつですと言うので、気にしなくてもいいですよと言うと、程なく殿がお着きになりますと言うので、 立ち上がると、玄関で出迎えるようにとの事ですと、玄関に行き待っていると、斉彬が馬に乗り大手門から入って来たので、平伏すると、馬から降り吉之助に新之助で向か、 え大儀と言葉をかけたので、 吉之助がご無事のご帰国おめでとう御座いますというと、足をすすぎついてまいれというので、後をついて行くと奥座敷に座るので、平伏すると面をあげよ、近公寄れと、 言うので傍に行くと、今回の帰国は、琉球にペリーが来たとの知らせがあり、幕府大船禁止令を解き、各藩に海防のために砲台を作るように沙汰があった為である、薩摩藩、     
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