十二番目の志士1

130/554
前へ
/558ページ
次へ
には何の役にもたたない、 死んでもらおうと一番先に刀を抜いた奴の所へ行き上段に刀をかまえて、一気に振り下ろしたのです、だれもが真っ二つになったと目を瞑ると、その男の腰帯がスパツと着れ、 あわれな下帯姿になり、口から泡を吹いて倒れたのです、もう少しで真っ二つだったなといい、剣も砲術ももっとしつかり励め、それでは外国を打ち払うどころか、簡単に、 寝首をかかれようと言ったのです、 刀をしまうのだといい、気絶している奴にカツを入れると、ブル~と息を吹き返したので、死ぬ思いをしたろうと笑い、俺について来い、逃げようとすれば切るといいマリア、 を連れて、傍の居酒屋に入り5人にイスに座るように言いつけたのです、酒を頼み、女中が酌をしたのでさあ飲めというと、みんな一気に飲み干し、美味いだろう、まかり、 間違えば、 お前達は今頃地獄に落ちてこんな美味い酒は飲めないところだぞ、相手を襲う時は相手の腕を調べてからにするのだ、砲術もおなじで、やたらめったら砲撃しても当たるもん、 ではないと先日教えたばかりではないか、自分の師匠の面子が汚れただと、高島殿はいい方法を知って喜んでいるのさ、外国に対抗するのに面子もくそもあるか、外国と戦争、     
/558ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加