十二番目の志士1

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届いていますというので、読むと、斉彬公が国許へ帰るので薩摩まで足を伸ばし、反射炉を作る差配をして欲しいとの要請である、10日過ぎには薩摩に着くだろう、その前、 に薩摩に行き斉彬公を出迎えようと言たのです、 マリアがどのくらい薩摩にいっているのと聞くので20日もあれば全て段取りが終るよ、来月の中頃には戻ってくるよというと、斉彬のお殿様のいいつけでは仕方ないねといい、 その間はお妙の事宜しくというと、任しておいてと返事したのです、洋服屋の使いの者が来て出来たので試着に来て欲しいとの事なのでお妙を連れて洋服屋へ向かったのです、 奥の部屋で着替えて出て来たので見ると、すっかり外国の女性です、よく似合うよというと、なんだか恥ずかしいですと言うので、マリアが日本髪が少し長すぎるから切りま、 しょう長めにしておくので日本髪も結えるから大丈夫といい、ハサミでお妙の髪を切ったのです、これでピッタリだわというと、なんだか体が軽くなったみたいですと、 喜んでいます、 その格好で大浦屋に戻るとみんながビツクリしています、部屋に戻りマリアがダンスの仕方を教えるはとお妙の手をとり踊り始めたのです、最初はギクシャクしていましたが、     
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