十二番目の志士1

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先生の門下生が辞書を買いに行きませんでしたかと聞くと、 ええ来ましたよ、金寸がすこししかないので一冊つくれといいましたが、新之助様の紹介ということなので、二つの辞書を一冊分の値段で5冊渡しましたら喜んでいましたの、 でその代わり日本の歌舞伎の出し物の本をエゲレス語に翻訳する条件をだして、歌舞伎の本をわたしました、出来たら外国で売ろうとおもっています、版画にエゲレス語で、 書いあれば、 相当売れますよというので、さすがに商い上手の長崎屋だと褒めると、大浦屋さんが伝習所に1000両だしたそうですから、私も1000両だしますと言うので、勝さんと龍馬が、 喜びますよというと、何のこれきし、お陰で両替商より出版の方が儲かりますよと笑ったのです、こんどは薩摩の為に反射炉を作りに行くと伺いました、金寸ならいくらでも、 用立てます、 遠慮なく言ってくださいと言うので、薩摩藩は砂糖でたんまり儲けていますから大丈夫ですよといつたのです、お妙が帰って来て、大浦屋の手を取り一曲というので、めつ、 そうもないと言ったのですが、構わず真ん中に連れて行き踊り始めたのです、最初はギクシャクしていましたが、お妙のリードがいいのかスムーズな踊りになったのです、     
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