十二番目の志士1

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みんながビックリしています、踊り終わり戻って来たので上手いではないかというと、冷汗をかきましたよ、しかし簡単なんですねと笑うので、お妙が次ぎは長崎屋さん、 ですとこれも強制的に手を引いておどったのです、踊りが終るとひときわ大きな拍手がおこり、戻ってくると、お妙がこれで外国の商人の奥方と踊れますよ、そうすれば、 益々商売繁盛ですと喜んでいたのです、 マリアがお妙さんはすつかり外国の女性になったのねと言うので、日本の女子の地位を上げる約束ですから、これが手始めですよと笑ったのです、大浦屋と長崎屋が踊れる、 事が分かったので、たくさんの外国商人の奥さんから頼まれ、みんな嬉しそうに踊っていたのです、新之助がそのうち奉行所の面々も踊りに参加するようになるだろうとい、 うと、 マリアがお妙さんは大活躍だねと笑ったのです、大浦屋が明日に薩摩切子を運びに船が出るのでそれに乗って薩摩に行ってくださいと言うので、便乗する事にしたのです、 翌日桟橋にはマリアとお妙が見送りに来たので、それでは20日位で帰ってくるよといい、船に乗り込んだのです、薩摩までは1日です順調な船旅で錦江湾に着き、小船、 で鹿児島に上陸したのです、 桟橋には西郷吉之助が出迎え、明後日には斉彬公が国許へ到着されるといい、堅苦しくない宿に逗留してくださいと、宿に案内したのです、宿の離れに旅支度を解くと、     
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