十二番目の志士1

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十二番番目の志士27 夕餉のしたくが出来ましたと仲居が膳を持って来たのです、見ると海鮮料理です、ブリの刺身、タイの塩焼き、さつま揚げ、味噌汁です、これはご馳走だと箸をつけると、 美味い、美味いと食べたのです、食事が終ったので一服して外に出てみる事にしたのです、お節も湯に入って食事をしなさいというと、気をつけて行ってらっしゃいませ、 と言ったのです、 宿を出て歩いていると沢山の居酒屋があります、一軒の居酒屋のノレンをくぐりイスに座り酒と肴を注文したのです、大勢の武士と町人が酒を飲んでいたのです、隣の席、 の武士がみなれん顔ごわすがと言うので、今日来たばかりただと言うと、薩摩弁を喋らんとはどこのもんなと聞くので、酒を飲むのにいちいち言わなければならないのが、 薩摩流かと笑うと、 なんちなおい達は誠忠組のもんじゃがというので、なんだその誠忠組とはやくざの組織かと聞くと、誠忠組をばかにすっとかといい、立ち上がり襟首をつかもうとするので、 小股を蹴り上げるとひっくり帰ったのです、他の4人が立ちあがり刀に手をかけるので、こまったもんだといい、ここでは迷惑だろうと表に出ると、新之助を取囲んだのです、     
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