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顔に胸を埋めたのです、起き上がりタバコを一服吸うと、お節も起き上がり浴衣を着て身づくろい、行灯に火を入れ隣の部屋から寝酒をもって来て酌をしたので飲み干し、
盃を渡し酌をして、
かための盃だというと飲み干し、おいしゅう御座いますと返杯したのです、フトンに入るとお節は行灯の火を落として、お休みなされませと畳みに三つ指をつき部屋を出て、
行き、新之助はそのまま深い眠りに落ちたのです、朝目が覚めるとおはよう御座いますと塩と手ぬぐいを渡すので歯を磨き顔を洗ったのです、仲居が朝餉を持って来たので、
お節の分も頼み、
これからは一緒に食事をするのだと言うと、かしこまりましたと言い給仕をしたのです、二人で一緒に朝餉を取り、一服してそれではそろそろ出かけるかといい、宿を出た、
のです、後ろをついて来るので案内役が後ろとはおかしい、並んで歩くのだと言うと、横に来たのでまずはお節の実家の白波屋に行こうというと、ハイといい実家に案内し、
たのです、
ノレンを潜ると番頭がお嬢様お帰りなさいませといい、奥座敷に通したのでお節について行き座敷に座ると、白波屋五兵衛に御座いますと頭を下げるので、高杉新之助だ、
お節には世話になっていると言うと、至らぬ娘ですが宜しくお願いしますと言ったのです、お父様新之助様を案内するので船を出してください、薩摩は海から見た方が、
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