十二番目の志士1

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ハイ楽しゆう御座いますとお節も喜んでいたのです、この生節もなかなか美味しいのおと言うと、酒の肴にお土産に買っていきましょうとお節が言ったのです、昼食が、 終わり、船に戻って鹿児島に向かって進んで行ったのです、桟橋についたので陸に上がり、天文間に行きましょう、色々店があって賑やかなところですとぶらぶら歩いて、 行ったのです、 ほうここが斉彬公が作った天文観測所かといい、入口でお節が言うと一人の武士が出て来て、天文方頭逸見源次郎といいます、こちらへどうぞといい、今まで観測した星、 や太陽、月の説明をして記録を見せたのです、これは大したもんだと言うと、かたじけのうござる、地味な仕事ゆえ、中々人には分かってもらえないのですが、あの星を、 観測していますと、 色んな事が分かって来るのです、空は無限で雄大なのですと嬉しそうに説明していたのです、次は薩摩切子をみましょうと、切子を作っている窯元に行ったのです、鉄を、 溶かすのと同じで、ガラスを棒にまき付け器用に吹く空気で調節してコッフやビンを作っていたのです、鮮やかな紫色のグラスが見事です、これも斉彬公が始められた、 のですよとお節が話したのです、 今日はお父様が新之助様に一献差し上げたいというていましたので、夕餉は白波屋で取りましょうというと、そうか、それではあの美味い焼酎が飲めるわけだというと、     
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