十二番目の志士1

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沢山召し上がってください、今日は幻の魚クエが手に入ったと言っておりました、夕餉には出てきますよとお節が言ったのです、 白波屋に着くともう夕方です、お湯に入って下さいと湯殿にお節が案内するので湯殿に行くと、背中を流し湯船に入りゆつくりしていると、お節があんまり長湯をします、 とのぼせてしまいますよと言うので、湯船を出ると体を拭いてもらい浴衣を着て部屋に戻ったのです、お節がお気にいりの焼酎とカツオの塩辛ですと膳に出すので、一口、 飲み美味しいと言ったのです、 カツオの塩辛か懐かしいとつまみ、これが又酒に会うからたまらんと飲んでいると、白波屋が夕餉のしたくが出来ましたと別室に案内したのです、白波屋にお節のお膳も、 頼むというと、宜しいんですかと聞くので構わんよというと、もう一つお膳を用意して、焼酎で乾杯すると、クエの刺身ですと勧めるので、一口食べるとこりこりしていて、 美味しいので、成る程これがクエか美味いと喜んだのです、 さあ、節も飲めと酌をすると盃を飲み乾しおいしゆう御座いますというので、お節の実家の酒だようまいはずだというと、すみません実家の酒を褒めてしまいましたと言う、     
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