十二番目の志士1

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わらず、気を使う男よのうさし許す、我が藩からも若い者を伝習所で学ばせよう、また老臣どもにはこれから労を労う事としょうと席を立ち御座所を出て行ったのです、 城を下がり白波屋に幸吉の苗字の件はお許しが出たと話すと、白波屋が大喜びしたのです、吉之助とみんなが集っている料理に行き座敷に入り座ると、吉之助が今回の反射炉、 建設の奉行である高杉新之助殿であると紹介したので、立ち上がり高杉新之助です、ここに集まったみなさんはその道の名人です、私がとやかく口出しする事はありません、 ゆつくりとやりましょう、 今日はその前の景気づけですと挨拶すると、仲居がみんなに酌をして、吉之助がいざと盃をかざし乾杯したのです、右の奥が鍛冶職人の親方又衛門でその隣が薩摩焼窯元の、 吉次郎です、その内挨拶に来ますというので、こちらから行こうとお銚子を持って二人り前に座ったのです、二人が驚いて今挨拶に行こうと思っていたのですと平服する、 ので、 頭を上げて足を崩してくれといい、二人に酌をすると恐れ入りますと飲み干し返杯したので新之助も飲み干したのです、仲居にめんどくさいので湯のみを持ってくるように、 いい、二人に渡して今日は無礼講だと酌をしたのです、又衛門が反射炉が私達に作れるでしょうかと聞くので、簡単だよ、日本の鉄は砂鉄だろう、これで鉄を作ると砂鉄に、 不純物が混じっているので、     
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