十二番目の志士1

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十二番番目の志士32 ボタンがやって来て私のことですみませんというので、見ていたのかと聞くとお銚子を取りにいったら外で騒がしいので、台所の窓から見ていたのです、新之助様は本当に、 お強いのですね、しかも簡単に言う事をきかしてしまうからビックリです、あの返事でよかったですかというので、兆帖だよお陰で花代も沢山だせるよと笑うと、旦那からは、 金寸はもらえませんよと言ったのです、 何を払えばいいのだと聞くと、お情けだけでいいんですよと言うので、それを聞いていたさくらがお姉さん、お節さんに殺されますよ、新之助様今日の座敷にボタン姉さん、 がいた事は内緒にしておいてください、分かると置屋に押しかけて来てひと悶着ありますと言うので、ボタンがお節さんは本妻で私はめかけでいいんですよ、お手当ては、 頂かなくても、 たまに情を交わしてくださればいいのと言うので、それでは僕はず~と薩摩にいなければならないねと笑うと、そうか、そうなると斉彬様の盟友である阿部様のお仕事が出来、     
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