最終決戦

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城塞の奥に逃げた少年と少女を追って、私はゆっくりと歩いている。 彼らはすばしっこいが、大人の体力には勝てまい。 「どうした、どこにいこうとしている!」 城塞の広間に響く声で脅しをかけるが、彼らは逃げ続ける。 カツコツ、カツコツ…… わざと足音を立てて、彼らの距離を狭めていく。 逃げる場所などない。 私はこの城塞の隅々まで頭に入っているのだ。 そうだ、いいぞ。そっちは行き止まりだ。 「はは!鬼ごっこは終わりだ」 バン! 私は銃を撃った。少女の左の三つ編みが飛んだ。 バン! もう一発。今度は右の三つ編みが飛んだ。 「次は耳だ!……無駄な抵抗はやめて、その少女と石を私に渡せ!それとも、その大砲で私とやりあうか?」 睨んでくる少年に銃を向ける。 《くそ!弾がないか》 私は余裕の表情で銃を上に上げた。 「3分待ってやる。その間にどうするか決めてくれ」 少年と少女が小声で相談を始めた。 《ふん。無駄だ。お前は私に少女と石を渡すんだ。一度は金貨三枚であきらめたお前だからな。死ぬ気で少女を守りはしないだろう。》 《さてと……》 私は銃の弾を込めながら考えた。 《この空中城塞のコントロール室は植物だらけ
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