第1章 秘めた能力

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夕飯を食べている時にクレアはサニーから聞いている。クレアはその話を聞いて背筋がゾッとして黙り込んでいた。 そして、夕飯を食べ終わった後、サニーとクレアはソファに座り、今、起きてる事件について話し始めた。 「そんなことが..学校の近くで起こってるなんて。」 「ああ。もし、出くわしたら戦うしかないけどジェニーに止められてるしな。危ないって。」 「そりゃ、そうよ。殺されるかもしれないんだよ。」 しばらく、二人は沈黙になっていたが突然サニーはソファから立ち上がり「俺はもう、寝るわ。また、明日な。」とクレアに言って寝室へと向かった。 クレアは「うん。また、明日」と言ってソファから立ち上がり机でコーヒーを飲んでいるジェニーと話し始めた。 「サニー、元気ないね? 他に何か言われたの?」 「実はね...あの子の姉が見つかっていないのよ。」 「だからか...でも、何で見つからないのかな?サニーの過去は知ってるけど、知ってるとしても四年前に両親が殺されたことしか知らない...」 クレアはそう言うとジェニーは「私から聞いたと言わないでね」と彼女に言い始め詳しいことを話し始めた。 サニーの両親は四年前に何者かによって殺害された。 ただ、殺されたんじゃなくて燃やされて殺されている。目撃者の話では黒くて闇深い物を感じる炎だったと。家も全焼。 サニーは当時小学6年であまり、記憶がなく全く覚えていない。誰かの犯行なのか、姉はどこに消えたのかも。姉の名はルーナ。 ルーナは起きた事件の半年前から姿を消していた。 その事を聞いたクレアは「ひどい...」と一言だけ言った。ジェニーは落ち込んでいる彼女を見て「大丈夫。サニーにはあなたがいるわ。」と声を掛けた。 そして、クレアはジェニーに挨拶して帰っていった。 ドアの向こうで今の話を聞いていたサニーは「もし、自分が戦えたら、守れたら」と無念や怒りなど複雑な思いをしていた。
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