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「腰~~~………」
「控えめにって自分で言っといて。がっつき過ぎなの」
「夏哉が悪いんだ……」
「えーえーそうでしょうとも。お水?お茶?」
「水……」
ベッドから出て行く夏哉の背中を見ると少し不安になる。
自覚はあるんだ、これでも。
目覚めて夏哉が隣にいない時。仕事で帰りが遅くなった時。買い物の途中、不意に姿が隠れた時。別々に風呂に入る時も本当は少し。
言い表せない感情が襲ってきて鼻の奥がツンと痛くなる。夏哉がまた俺を置いて行ってしまいそうで怖いと思ってしまう。偉そうに『ついて来い』なんて言って、俺の方がいつも夏哉を探してるんだ。
「飲んだら横になって。マッサージしたげる」
「触られたらまた勃つからいい」
「……そんな事言ったら抱っこして寝られない」
「抱っこして寝てくれないならソファ行け」
「うわぁ……………」
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