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  「今夜は夜更かししていい?」 「うん……夏哉は明日休みだもんな」 「やったー♪」 「こら、あんまり動くな」 白髪染めのリタッチも、隼斗は黙々とやってくれる。自分で出来るのに、洗面所で合わせ鏡でやってるのを見られてからは俺より早くチェックしてくれるようになった。 「俺さー。髪白くてもカッコいいと思うぞー……司馬遼太郎先生とかさー……養老孟司先生とかさー……」 アナタそりゃー戦前生まれの方々だろ。司馬先生に至っては静止画しか見たことないけど。 「御二方は全然素敵だと俺も思うけど、取り敢えず30まではやっていい?」 「うん……そーだなー……」 「ありがとなー。あとは大丈夫だから隼斗もゆっくりして?」 「うん。お粥だけ仕掛けとく」 明日は弁当も無いし夕飯も外食。髪を乾かしたらマッサージさせて貰おう。そしてそのままエロス方面への展開を……! と思ったのに。 風呂から上がったら爆睡中ですわ。
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