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「はぁ? 何言ってんだよ!」
「どうして怒る? いい考えじゃないか」
両手を広げて、ウィリアムは目を輝かせた。
ドロシーは唖然として、混乱する頭を抱える。
「東の魔女の代わりに、俺を好きになってもいいぞ。その代わりに、俺は君を好きになる。そうすれば、もう一人ではないだろう?」
どうだ、とウィリアムは腰に手を当てて胸を張った。
自信満々な態度がどこまでも馬鹿らしくて、ドロシーは思わず噴き出した。
「なんだよ、それ。意味わかんない」
一度笑いだしたら止まらなくなる。
お腹を抱えて笑い出したドロシーに、ウィリアムもつられて笑った。
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