第四章・さあ、パーティーを始めようか

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「その言葉、今は私の台詞だろ?」 ドロシーは鼻を啜りながら笑った。 本当に不器用で馬鹿だと思う。 けれど、そんな馬鹿な男がドロシーは嫌いではなかった。 (馬鹿なのはお互い様だな。こうなったら、とことん馬鹿になってやるか) ドロシーは跪き、ウィリアムの手を取った。 「踊ってくれよ、私のお馬鹿な王子さま」 「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは……。まったく、最後まで素直ではないな、君は」 ウィリアムは呆れたように肩を竦めた。 二人は手を取り合い、大広間の中央に向かう。 ウィリアムとドロシーが踊りの輪に加わると、止まっていた音楽が再び流れ始めた。 その流れにあわせ、何組もの男女が踊りはじめる。 鮮やかで美しいドレスの花の中心で踊るのは、男女逆転した白のオズと花嫁だった。
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