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「な、なんですか、皆さんおそろいで」 理事長、副理事長、学年主任、担任教師――そこには学園の教師陣が勢ぞろいしていた。 教師たちは部屋の奥にある執務机を囲むように立っている。 突き刺さる視線に、さすがのドロシーも緊張で額から汗が流れそうだった。 (あれ、あんな先生いたか?) 視線を泳がせていると、理事長の執務机に目が止まった。 そこに座っていたのは、理事長ではなかった。 まだ年若い男は、学園で見かけたことがない。 「ドロシー・モーズレイ。……そこに座りなさい」 「失礼、します」 ドロシーは執務机の前にある椅子に座った。 教師たちはドロシーを囲むように立つ。 視線を少し上げると、怪訝そうな視線と目があった。 (ホントに、何やらかしたんだ、私――もしや、とうとう退学か? いや、それだけは絶対に駄目だ! せっかく、オズ大王に会える好機を掴めそうだってのに) 今までの行いを思い出すと、心当たりがないとは言えない。 成績が優秀なだけに、教師たちも協調性のかけらもないドロシーを大目に見ていた。 教師たちから快く思われていないことは、本人も重々承知だ。
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