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ウィリアムが広間を出て行った後、ドロシーは侍女たちの手を借りて着替えていた。 大掛かりなドレスを脱ぎ、簡易的なドレスを着る。 支度が終わると、侍女たちは一礼して広間を出て行こうとした。 それを、ドロシーが呼び止める。 「ありがとうな。私一人じゃ、こんな大層なもの着れなかっただろうからさ」 「とんでもございません。白のオズのご命令ですから、ドロシー様はお気になさらずに。わたくしどもは、白黒のオズの召使いとして働いたまでですから」 侍女の一人がそう言った。 どうやら、彼女たちはオズの召使いという階位に、誇りを持っているようだ。 しかし、それ以上に気になったのは妙に棘のある言葉だ。
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